えっ……も、持ち上がるのっ……!
「ひっ……! 氷高拓真っ……!」
さらに顔を真っ青にするその人を私から離し、かばうように前に立ってくれた。
「に、逃げようぜ……!」
後ろのふたりが、リーダー格の人を置いて逃げようとした時、逃げ道を塞ぐように2つの人影が。
「逃げる前に、名前名乗っていってよ」
「fatalの顔に泥塗って回ってるみたいだし」
「弥生さんに、華生さん……っ」
ふたりはfatalだって言ってたし、顔も知れているのかな?
というか……ど、どうしよう、食堂のど真ん中ですごく目立ってるっ……。
私はひとり、肩をすぼめた。
さっきまでの威勢はどこへやら、3人の男の人は追い詰められた小動物のように、怯えきっている。
「す、すみませんでしたっ……!!」
「すみませんで済むわけねーだろーがコラ。表出ろや」
「ひ、ひぃっ……!」
威嚇する拓ちゃんにそんな声を出し、後ろへと走っていく彼ら。

