総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



 私はできる限りお弁当で生活をしようと、自分に誓った瞬間だった。



「ど、どれも高いね……」

「そう? 基本的に、みんな年契約してるからな」

「年契約?」



 首をかしげた私に、海くんは説明してくれた。

 どうやら、通学定期のように食堂にも年間契約が存在するらしく、一定のお金を払えば食べ放題らしい。

 って言っても、年いくらなんだろうと考えただけでぞっとした。



「ここの生徒って男ばっかだし、自炊なんかしないから基本は年契約だと思う。俺は朝も昼も夜も食堂。面倒な時は適当にラーメンって感じ」

「なるほど……」



 そういえば、インスタントのものたくさん買っていたもんね。

 基本的に、この学校ではみんな食堂ってことか……。

 だとしたら、春ちゃんも……。

 一瞬そんな期待を抱いてあたりをキョロキョロ見渡したけど、それらしき人は見当たらない。

 ま、学年も違うしそんなすぐに見つからないよね……。

 少しだけ、肩を落とした。