私はできる限りお弁当で生活をしようと、自分に誓った瞬間だった。
「ど、どれも高いね……」
「そう? 基本的に、みんな年契約してるからな」
「年契約?」
首をかしげた私に、海くんは説明してくれた。
どうやら、通学定期のように食堂にも年間契約が存在するらしく、一定のお金を払えば食べ放題らしい。
って言っても、年いくらなんだろうと考えただけでぞっとした。
「ここの生徒って男ばっかだし、自炊なんかしないから基本は年契約だと思う。俺は朝も昼も夜も食堂。面倒な時は適当にラーメンって感じ」
「なるほど……」
そういえば、インスタントのものたくさん買っていたもんね。
基本的に、この学校ではみんな食堂ってことか……。
だとしたら、春ちゃんも……。
一瞬そんな期待を抱いてあたりをキョロキョロ見渡したけど、それらしき人は見当たらない。
ま、学年も違うしそんなすぐに見つからないよね……。
少しだけ、肩を落とした。

