総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



《一目でいいから会いたい。サラ不足で死にそうだよ、俺》

「今度は私から会いに行くって言ったでしょう? 待ってて春ちゃん」

《……うん、わかった》



 春ちゃんは、苦しそうな声で言った。



「それじゃあ、おやすみなさい」

《おやすみ由姫。大好きだよ》



 いつもの言葉で、通話が切れる。

 はぁ……すぐ会える距離にいるのに会えないって、もどかしいなぁ……。

 3年生の教室には行けないし、せめて春ちゃんの寮番号がわかれば会いにいくんだけどなぁ……。

 今は、校内で偶然会えることを期待するか、春ちゃんに見つけてもらうのを待つしかない。

 春ちゃん、早く私のこと、見つけてねっ……。

 そんなお願いをしながら、私は眠りについた。