《一目でいいから会いたい。サラ不足で死にそうだよ、俺》
「今度は私から会いに行くって言ったでしょう? 待ってて春ちゃん」
《……うん、わかった》
春ちゃんは、苦しそうな声で言った。
「それじゃあ、おやすみなさい」
《おやすみ由姫。大好きだよ》
いつもの言葉で、通話が切れる。
はぁ……すぐ会える距離にいるのに会えないって、もどかしいなぁ……。
3年生の教室には行けないし、せめて春ちゃんの寮番号がわかれば会いにいくんだけどなぁ……。
今は、校内で偶然会えることを期待するか、春ちゃんに見つけてもらうのを待つしかない。
春ちゃん、早く私のこと、見つけてねっ……。
そんなお願いをしながら、私は眠りについた。

