総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


「……」

「こ、こんばんは……」



 一応お辞儀をしたけど、返事がくることはなかった。

 って、早く降りないと……!

 急いで降りると、生徒会長さんは無言のままエレベーターに乗った。

 扉が閉まり、ほっと息を吐く。

 気まずかった……。

 女嫌いって言ってたし、挨拶すらしないほうがいいのかな?

 ひとまず、自分の部屋に入る。

 お風呂をすませ、寝る支度ができた時にはもう22時になっていた。

 明日も学校だし、そろそろ寝なきゃ……。

 目を瞑って、今日の出来事を思い出す。

 まぶたに浮かんだ楽しい思い出に、口元が緩んだ。

 明日からも、楽しくなるといいな……。

 そう思った時、ふと、不穏な噂のことを思い出した。

 fatalについて、海くんが言っていた噂。

 きっと何かの間違いだろうけど……一応、確認しておきたい。

 スマホを取り出して、私は春ちゃんに電話をかけた。

 ワンコールもしないうちに、ぷつっと通話が繋がる。