ん……? 考え込むような顔をして、どうしたんだろう……? 不思議に思い顔を覗き込んだ時、ばっと拓ちゃんが顔を上げ私を見つめてくる。 「……なあ、由姫」 真剣な目で見つめられ、首をかしげた。 「俺、ずっと由姫に会いたかった」 「え?」 「由姫のこと……考えなかった日なんか、ないよ」 拓ちゃん……。 そんなにも……私と会いたがってくれてたんだ……! 「私も、拓ちゃんと会いたかったよ」 素直に気持ちを伝えると、拓ちゃんは困ったように笑う。