「双子はどうする?」
海くんにそう聞かれて、弥生くんと華生くんは困ったように眉の端を下げる。
「は、はあ? なんだよ歓迎会って……」
「べ、別に、こいつのことなんか歓迎してないし……」
「そんなこと言って、お前らこうゆうの好きだろ? どうする参加する?」
もごもごと言葉を濁したあと、弥生くんが口を開いた。
「ど、どうしてもっていうなら、別にしてやっても……」
「まあ、俺も……」
「こいつらはいらないだろ」
ばっさりと切った拓ちゃんに、ふたりとも不満そうに顔をしかめる。
「まあまあそう言わずに。みんなでやるか」
笑顔でそう言ってくれた海くんに、私も笑顔で頷いた。
歓迎会だなんて、うれしいな……。
「誰の部屋にする? 俺の部屋でもいいけど……」
「お前の部屋絶対汚いだろーが!!」
「俺らは潔癖だから、人を入れんのとか無理」
弥生くんと華生くんの反応からするに、海くんの部屋は相当散らかっているらしい。

