総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



「双子はどうする?」



 海くんにそう聞かれて、弥生くんと華生くんは困ったように眉の端を下げる。



「は、はあ? なんだよ歓迎会って……」

「べ、別に、こいつのことなんか歓迎してないし……」

「そんなこと言って、お前らこうゆうの好きだろ? どうする参加する?」



 もごもごと言葉を濁したあと、弥生くんが口を開いた。



「ど、どうしてもっていうなら、別にしてやっても……」

「まあ、俺も……」

「こいつらはいらないだろ」



 ばっさりと切った拓ちゃんに、ふたりとも不満そうに顔をしかめる。



「まあまあそう言わずに。みんなでやるか」



 笑顔でそう言ってくれた海くんに、私も笑顔で頷いた。

 歓迎会だなんて、うれしいな……。



「誰の部屋にする? 俺の部屋でもいいけど……」

「お前の部屋絶対汚いだろーが!!」

「俺らは潔癖だから、人を入れんのとか無理」



 弥生くんと華生くんの反応からするに、海くんの部屋は相当散らかっているらしい。