「す、すごい……デパートみたいだね……!」
「そうか? 普通だろ」
平然としている拓ちゃんに、感覚のズレを感じた。
じゅ、十分すごいよ……!
学校にこんな施設があるなんて……さすが有名校……。
ひとまず食料品売り場に案内してもらい、1階の奥へ。
品揃えが豊富すぎる……!
お店の広さと、商品の充実度に驚いた。
これだけたくさんいろんなものが売っているなら、料理のレパートリーも増えそう……!
料理は趣味のひとつだから、そんなことを考えながらうれしくなった。
さっそく買い物を始めようと、カゴを持つ。
「由姫、貸して。俺が持つ」
「え、大丈夫だよ……!」
「いいから」
拓ちゃんは、そう言ってカゴを持ってくれた。
優しいなぁ……。断るのも悪いと思い、お言葉に甘える。
「由姫は料理とかすんの?」
同じようにカゴを取った海くんが、そう聞いてくる。

