みんなで資料室を出て、寮に帰るため廊下を進む。
「ねえ拓ちゃん、スーパーストアってどこにあるか知ってる?」
私の質問に、拓ちゃんは笑顔を浮かべた。
「帰り寄る? 案内するな」
「わっ、ありがとう! とっても助かる……!」
昨日、家の整理は終わったけど、食材の買い出しはまだだった。
校内にスーパーがあると聞いていたけど、どこかわからなかったから、拓ちゃんが連れていってくれるのは心強い。
「あ、俺も行こうかな。そろそろ適当に食うもんなくなりそうだし」
隣を歩いていた海くんが、思い出したようにそう呟く。
「ああ? お前はひとりで行け」
「いいじゃん、一緒に行っても。なあ由姫?」
「うん!」
「ちっ……」
拓ちゃんは海くんが来るのは不満なのか、舌打ちをこぼした。

