総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



 そういえば……海くんって、誰に対しても態度を変えないというか、拓ちゃんに睨まれても、いつも平然としてる。

 拓ちゃんは昔から強くて、ケンカ相手にはいつも恐れられていた。

 オーラに圧巻されて、逃げ出す人も多い。

 それなのに、海くんはまったく怯まないし……やっぱり、相当強いんだろうな。

 次期総長候補って言ってたし……もしかしたら、すでに幹部に入っているのかもしれない。

 暴走族には、上に行けば行くほど役職が存在する。

 トップは総長、その次に副総長。そして、その下に複数人の幹部。他にもいろいろあるけど、相当実力があるものしか幹部には入れない。

 まあでも、そんなことを抜きにして、海くんとは仲良くしたいな……。

 たった1日だけど、海くんの優しさは十分なほど伝わっていた。



「さ、帰るか」

「うん!」



 海くんの言葉に、私は大きく頷いた。