肩を震わせ、下唇を噛みしめている弥生くんの姿を見て不憫になってきた。
「お礼なんていらないよ」と言おうと思った時、片言の言葉が室内に響く。
「て、手伝ってくれて、あ、ありが……」
そこまで言って、口を閉ざしてしまった弥生くん。
あ、あれ?
「……れ、礼なんか言わねーよ!!」
断念してしまったのか、そう言ってそっぽを向いてしまった。
弥生くんはとっても不器用な男の子なんだろうと、自然と笑みが溢れる。
「ふふっ、思ったより早く終わってよかったね」
そう言うと、なぜか海くんが私の頭を撫でてきた。
「由姫はいい子だな」
「わっ……!」
わしゃわしゃと撫でられ、反射的に身を引く。

