総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜




 肩を震わせ、下唇を噛みしめている弥生くんの姿を見て不憫になってきた。

 「お礼なんていらないよ」と言おうと思った時、片言の言葉が室内に響く。



「て、手伝ってくれて、あ、ありが……」



 そこまで言って、口を閉ざしてしまった弥生くん。

 あ、あれ?



「……れ、礼なんか言わねーよ!!」



 断念してしまったのか、そう言ってそっぽを向いてしまった。

 弥生くんはとっても不器用な男の子なんだろうと、自然と笑みが溢れる。



「ふふっ、思ったより早く終わってよかったね」



 そう言うと、なぜか海くんが私の頭を撫でてきた。



「由姫はいい子だな」

「わっ……!」



 わしゃわしゃと撫でられ、反射的に身を引く。