総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜




 拓ちゃんの鋭い睨みに、完全に萎縮している華生くん。

 私はそんなふたりを見て微笑みながらも、頭の中はfatalのことでいっぱいだった。

 ほんと、どういうことなんだろう……。

 海くんの言うことが正しいなら、fatalは野蛮なグループってことになる。

 そういえば……。



『fatalという族に所属している奴には極力近づかないほうがいい。奴らは野蛮だからな。何かあればすぐに手が出るし卑劣な方法を使ってくる。巻き込まれると危ない』



 昨日、舜先輩に言われた言葉を思い出した。

 fatalのみんなが、野蛮なわけない……でも、弥生くんと華生くんは否定しなかった……。

 ……うー、考えてもわからないやっ……春ちゃんに直接聞こう……!

 きっと、何かの間違いなはず……だもん!

 そう自分に言い聞かせて、私は黙々と資料室の整理を続けた。