拓ちゃんの鋭い睨みに、完全に萎縮している華生くん。
私はそんなふたりを見て微笑みながらも、頭の中はfatalのことでいっぱいだった。
ほんと、どういうことなんだろう……。
海くんの言うことが正しいなら、fatalは野蛮なグループってことになる。
そういえば……。
『fatalという族に所属している奴には極力近づかないほうがいい。奴らは野蛮だからな。何かあればすぐに手が出るし卑劣な方法を使ってくる。巻き込まれると危ない』
昨日、舜先輩に言われた言葉を思い出した。
fatalのみんなが、野蛮なわけない……でも、弥生くんと華生くんは否定しなかった……。
……うー、考えてもわからないやっ……春ちゃんに直接聞こう……!
きっと、何かの間違いなはず……だもん!
そう自分に言い聞かせて、私は黙々と資料室の整理を続けた。

