fatalのみんなは、そんなことしないと思うけど……。
女性や子供はもちろん、弱いものいじめなんて弱い奴がすることだって、それが当たり前の考えだったはず。
弱い人は、強い奴らが守ってあげなきゃいけないって……そんな考えに共感して、仲良くなったんだ。
それなのに……。
なんだか嫌な予感がして、胸がざわついた。
「とにかく、fatalの下っ端にはあんまり近づかないほうがいいから、気をつけて」
「はー? お前らがいい子ちゃんすぎるんだよ」
海くんの言葉に、弥生くんが口を開く。
「まあ、このふたりみたいに、fatalはちょっと血の気が多い奴が結構いてさ……」
あははと掠れた笑いをこぼす海くんに、私は苦笑いしか返せない。
なんだか……fatalが、私の知らない存在になってしまったような気がして……。
「あ、そうだ。連絡先交換しよう。もしなんか絡まれたら、すぐ連絡して」
海くんはそう言って、スマホを取り出した。

