総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜




 きっと何かわけがあったんだろうし、落ち込んでいたら変に思われる……!

 私は慌てて顔を上げ、海くんの話に耳を傾ける。



「この学園では、主に2つの勢力に分かれてるんだ。ひとつは、俺も所属してるnoble。もうひとつは……弥生や華生が所属してる、fatalって族」



 知っているけど、「へぇ……!」と知らないように返事をする。



「No.1がnobleで、No.2がfatalっていうことになってるんだけ
 ど、今はトップ争いはしてないし、前総長同士が仲よかったから、協定があるんだ」



 ちなみに、私は前の総長とも少しだけ関わっていたから、協定のことも知っている。

 海くんは、そのまま説明を続けた。



「下の奴らがたまに力試ししてるけど、基本的に無駄な争いはしないし、お互い関わらないようにしてる。クラスでは、fatalの奴もnobleの奴らも関係なく仲いいことが多いし……まあ、あんまり気にすることはないかな」



 なるほど……お互いに、所属はあんまり気にしないようにしてるんだ……。