情緒不安定のため、カウンセラーさんや保健室の先生、そして福祉の先生とはよく話をしていました。先生たちはいつも、私の話を聞いてくれて、優しい言葉をかけてくれます。

「ゆっくりでいいの。美空は、ゆっくりの方がいい。無理してもしんどいだけだから」

「……はい」

保健室の先生は、そう言った後に日本の自動車学校は他の国に比べて厳しいことなどを教えてくれました。そんな話を聞くと、少しだけ胸は軽くなります。

しかし、いつまでも前向きでいられるわけではありません。またすぐに落ち込んでしまいます。そんな時に、私は祖母に「死にたいと思っている」と話しました。

「そんなこと言ったらダメだよ」

祖母がそう言ってくれたので、私は「生きててもいいの？」と訊ねました。祖母は大きく頷いてくれて、私は泣いてしまうほど嬉しかったです。

それからしばらくして、祖父から電話がかかってきました。何気ない話をした後に、祖母が私のことを話したのでしょう。優しい言葉をくれました。