死にたい、と言っているのにすぐに死ねないとは私も意気地なしです。

中学生の頃、今の自分と同じように情緒不安定になっていた時期があります。その時にも死のうとして失敗していました。だからこそ、恐怖も痛みもよくわかります。それが怖くて、躊躇ってしまうのです。

「私、文化祭が終わったら死のうと思ってるんだ」

友達の一人に、ポツリと言ったことがあります。止めてほしかったのです。「生きて」と言ってほしかったのです。自分を求めてくれる人がいるなら、その人のために生きよう、そう思っていました。しかしーーー。

「そうなんだ」

その言葉が、痛みが胸に走るほど残酷なものなのだと初めて知りました。私は必要とされていないのか、と悲しくなりました。

しかし、不思議と泣くことはできませんでした。おそらく、友達の言う言葉が想像できていたからだと思います。

幸せになれたかと思えば、すぐに死にたがる。そんな私の心を救ってくれたのは、温かい人たちの言葉でした。