大好きな福祉の授業が少しずつ嫌になっていきました。それは、福祉の授業になると悲しくなることが多くなったからです。

自動車学校に行き始めてから、さらに泣き虫になったように感じます。以前よりも人の感情に敏感になり、たとえ訓練だとしても埋められている人に見立てた人形などを見ると、生き埋めの苦しさを想像して泣いてしまいました。

福祉を勉強していると、病気に対する偏見や死といった辛いことも学ばなければなりません。授業で学ぶたびに、私は泣いて先生に迷惑をかけてしまいました。

福祉の授業で、精神障害について学んだ時に、心のバリアフリーというものを習いました。その時に、こう書いてあったのです。無理しないで、体も心も。それは、私が誰かに言ってほしい言葉でした。胸が苦しくなり、でもその言葉を目にできたことが嬉しく、私はたくさん泣いたことを覚えています。

そして、高校最後の文化祭が近づき、私は文化祭の準備のために二週間ほど自動車学校を休むことになりました。その瞬間が、とても嬉しかったです。