話題を変えてタイミング見てもう帰ろう。麻凛ちゃんといると、嫌な現実ばっかり知ってしまう。
女の子遊びが酷いってことまで知りたくなかった。
ナツ君と再会できたことに、もう少しくらい浮かれていたかったのに。
それに、もしかしたら私だけ……ちょっとだけは特別なのかなって勘違いしてたことが悔しいし、勘違いさせたナツ君のことも嫌いになりそう。
そういうのを許せる麻凛ちゃんはすごいな。そんなものに振り回されないくらい、2人の絆は深いってことか。
「一佳君て普段クールなのに2人きりの時は甘いんだ。私にだけ特別な顔を見せてくれるの、幸せすぎてこわいって思う時があるよ」
白い頬をピンクに染めて照れくさそうに笑う顔。恋をしてる女の子の顔。
私はといえば泣きそうなのをずっと我慢してる。蘭ちゃんの胸に今すぐ飛び込みたいくらい。



