ちょっと、切ないな。
なんて思っていたら衣装の道下さんが私たちを呼んだ。
「みんなでバトミントンしましょー!」
ラケットを高く掲げてぶんぶん振っている。撮影小道具として車に積んであったみたい。
天気いいしせっかくだから、って最初は2対2でほんわかラリーが始まった。
たけど道下さんがバトミントン部だったということで、アットホームなラリーから、いつの間にかちょっとガチめなやつになってしまったの。
衣装道下さんと編集者八木さんチーム。対するはナツ君と私チーム。
なんちゃって審判お姉ちゃん。
監督兼コーチ、片桐さん。
ギャラリー、ヘアメイクの恵さんとアシスタントの森野さん。みたいな。
「なんか、雰囲気いいね~」
そう言ってカメラマンの田辺さんも、ばしばし写真を撮り出した。
なかなか点差は開かず一点先取しておきたいところ。
そんな時にチャンスボール?
チャンスシャトル?
が、こっちに向かって飛んできた。
どきどきしながらそれに備える私。
「紗知、弾丸スマッシュ決めろ、芝生にぶちこめ!」
「まっ、まかせて! たぶんだけど」
とか言って派手に空振りしたのち、頭のてっぺんにシャトルが落ちてきた。



