極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛


「次の衣装セットが遅れてるんで、ちょっと休憩伸ばしましょうか」



ファッション誌の女性編集者、八木さんの声掛けで私たちはちょっとだけお散歩にでかけることに。



といってもここから離れた場所には行けないんだけど、外を二人だけで並んで歩けることが、ものすごく嬉しかった。



「たぶんこの辺春になったらシロツメクサでいっぱいになるよ」



「へぇ、そうなんだ」



一見、日当たりのいい斜面に名前のない草がはびこっているだけのように見えるけど、これはクローバーが寒さに耐えて春を待ってる姿なんだ。



「花かんむりの作り方覚えてる?」


「いや、さすがに忘れた」


「私も忘れちゃった」



冠もネックレスも、ナツ君が上手に作っていたことを思い出してくすぐったい気持ちになった。