「今すぐ着替えて。いつものやつに」
ナツ君はやっとハブラシから手を離してきっぱりそう言った。
「倒置法を使うほど強く訴えたいってこと?」
「そう」
ガーーーーーン。
はっきり言われるとやっぱりショック。言い返せるような言葉も特になく、部屋を出ていこうとしたら腕を掴まれた。
「待って。変だっていうんじゃなくて心配で」
「心配?」
「だってそんなの男の大好物じゃん。絶対見られるって。男共煽ってんのと同じなんだけど」
あれ。いつもみたいにふざけてこない。しかも途方に暮れてるみたいに両手で顔を覆っちゃった。
「やべぇ、かわいすぎ。誰にも見せたくないし見せられない」
首の後ろに手を回して、引き寄せるように抱きしめられた。



