「何その服……メイク、髪まで」
歯磨きを終えてハブラシを置こうとしたナツ君がその状態でローディングしちゃった。
めったにないワンピ姿をナツ君にまじまじと見られた恥ずかしさで、慣れない裾丈を必死に手で押さえた。
「これはお姉ちゃん考案の都会の人に舐められないぞコーデなの。いつもの私じゃダメだと思って……」
姿見に映った自分。
恥ずかしさとチークのせいでいつもより顔赤いし、張り切っておしゃれしたようにしか見えない。
「靴とコート着けたらちゃんとお仕事感も出るから大丈夫ってお姉ちゃん言ってたし、今ナツ君が感じてる不快感は多少はなくなるんじゃないかな、と思うんだけど」
だってもう車にいると思ってた。
コーデ完成の状態で会うつもりだったから、まさかこんな丈のワンピース姿を丸々さらすことになるなんて思わなかったの。



