極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛


誰もいない多目的室に入ると、辺りに人がいないことを確認して、蘭ちゃんの手を取った。



「今からビックリすることを話すけど、ビックリしないで聞いてくれる?」



「なにそれ、ワクワクするじゃん」



「叫ばないと誓って。ものすごく現実離れしたことを言うけど、全部本当って信じて欲しい」



いつになく真剣な私にちょっと圧倒されて、蘭ちゃんはうん、って強く頷いてくれた。



「実は私には10年くらい連絡を取り合ってた大切な幼なじみがいるんだけど……」



それがまさかの青山一佳だったこと。この町での極秘撮影のために、今うちに居候してること。



私はこっちで彼のマネージャーの真似事をしていて(ほとんど雑用)、代わりにイラストの構図やネタを提供してもらっていることなど……話せることは全て話した。



「このことを教えたのは蘭ちゃんだけだよ。だから他言無用でお願いします!」



蘭ちゃんは叫ぶどころかお口ぽかん、で聞いていたけど、そう言ったらキリッとした顔になって、大丈夫、約束する! って言ってくれた。