極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛



「何が出ても文句言わないからお願い!」



頼み込まれて、それくらいならとやってみたら、相馬君は画面を見て叫んだ。



「ちょ! やばっ。これずっと狙ってたやつ!」



「そうなの? よかったね」



これがなんなのか、よくわかんないけど欲しくてたまらなかったものが手に入ったときの喜びはよくわかる。



「うぇーい!」



出た~、苦手なノリ。
ハイタッチとか無理なのに。
半端に手を上げたけど、何もかもがちぐはぐだったみたい。



「小松さんどんくさ! でもサンキューな!」



そう言って体育会系独特の挨拶みたいなハグをしてきた。



恥ずかしいからやめて~、というよりは相馬君ファンの女子たちの目が痛い。さ、最悪だ……。こんなことで目立ってしまうなんて。



早くどっかいってください。
ひたすらそう願っていたのに、また前の席に座っちゃった。



「お礼に今度なんか奢るね」



「いや、そんなの大袈裟だよ」



「じゃーさ、映画観に行こうよ」



「2時間あったら色塗りまでいけるかもだからそれはちょっと」



相馬君てほんとマイペースだな。
2度も絡まれるとなかなかしんどい。
長居するつもりなのかな。
やだな~、もう解放されたい。