「うそうそ。やっぱ練習やめていいよ」
「え、いいの?」
鬼コーチだろうと思ってたのに、あっさり練習終了の許可が出て、ふふっ、と微笑む優しい顧問になっちゃった。
「紗知が誘ってくれるの、ずっと待ってんね」
耳元で囁かれて、花火の音に負けないくらい心臓が鳴りだした。
「でもやっぱその浴衣、脱がしてみたいかも」
「あのさ、それ1分も待ててないよ?」
「この禁断症状は紗知にだけだから」
素直な照れ笑いがかわいすぎる。
そんなのずるい、反則だよ。
ナツ君には気を付けよう。
これからは、彼氏の那月に要注意。
fin



