極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛


煙が青空に大きく立ち上って、空の色がオレンジになる頃、その煙は小さく春の風にたなびいた。



西の空がピンクと紫色に霞む頃には火が消えて、バトミントンやカードゲームをするにも照明が足りなくなってきた。



大人たちはお酒も入って気持ち良さそう。手際よく片付けもしてくれて、テラスでゆっくり談笑してる。



花火大会は7時半からだから、それに間に合うように女子はこっそり屋上を抜け出した。
サッカーの話に夢中な男子たちは全然気付いてない。



事務所のフロアに降りて、控え室の一室に置いてあった浴衣にみんな次々と着替えていった。



「どれも良すぎて選べないよ」


「もう麻凛ちゃんのコーディネートでお願いします」


「えー、じゃあ任されちゃいますか!」


「麻凛ちゃんにスタイリングしてもらえるなんて贅沢だね」


だってどれもかわいくて、ほんとに悩ましいの。