その日の夜にテレビ通話でナツ君にもコンタクトデビューの報告をした。
「これから眼鏡の卒業式をします」
『なにそれ。そんなのあんの? てか卒業しなくてよくない?』
最初笑って吹き出していたけど、ナツ君はすぐに複雑そうな表情になった。
前に服を脱ぐより恥ずかしいなんて言ったことがあったからかな。
そんなの大昔の話なのに。
「麻凛ちゃんプロデュースのコスメでちょっとメイクもしたの。お披露目パーティーの時に教えてもらったんだ」
クールに眼鏡を外そうと思ったのに
『何言ってんの。めっちゃかわいいの最初からずっとバレてるよ?』
そう言われて赤面。
なんでそういうことを恥ずかし気もなく真顔で言えるのかな。
『でもそれあざとすぎだから』
「そうかな?」
ナツ君は急に居心地悪そうな顔をした。
『そういうの俺と会うときだけにすれば? ジャージも脱ぐなよ』
「春が過ぎたら夏なのにジャージなんかもう履かないよ」
『……薄着反対。あんま肌見せないで欲しい』
ちょっと膨れっ面。
怒られそうだから言えないけど……。
かわいすぎるその顔に胸を貫かれてしまった。
「でも、蘭ちゃんともう水着を買いに行く約束しちゃった」
そう言ったら即答で付いていく、と言われたから丁重にお断りしておいた。



