極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛


私なんかに頼みごとをしてくれたあの人。
風邪引いててつらそうだったから記憶に残ってる人。


こっちが暖かいからおいでって気遣ってくれたメイクさん。そこは邪魔ってストレートに怒ってきた照明さん。


英語表記で流れてくるけど、結構みんなの名前を覚えてる。


後半、事務所関係者の名前が流れると、その辺はお世話になった人ばかりだった。


すごいな、ほんとにこんなたくさんの人が力を合わせてひとつの作品を作ったんだ。


ストーリーだけじゃなく、そっちにも感動してしまって、また涙がじわじわと溜まっていった。


「小松さんほらあれ!」


「紗知、泣いてる場合じゃないって!」


ハンカチで涙を拭いたら、その人たちの名前に紛れて私の名前まで流れてきた。


「今の何? 私の名前?」


「そうだよ、紗知もチームの一員」



最後に監督の名前が流れて幕が下りたけど、もうエンドロールの文字なんか、後半はひとつも読めなかった。