わざと音を立てて、いっぱいキスするんだもん。
もう頭のなかは真っ白だし、どきどきどころか心臓はばくばくしてる。吐く息だってすごく熱い。
体はのぼせてるみたいにふわふわしてるし、こんなんじゃまた倒れちゃいそうだ。
「ナツ君、もう私……っ」
「もう降参? ごめん、かわいすぎて止めらんなかったわ」
ナツ君は苦笑すると乱れた服を直して頭を撫でてくれた。
「明日ゆっくり話そっか。今夜はゆっくり休んで」
前髪にキスしてくれて
「じゃ、おやすみ。続きはまた今度」
意味深な言葉だけ残してあっさり引き下がる。
「ナツ君、行っちゃうの?」
「だってこれ以上ここにいたら俺止まれなくなるかもしんないよ?」
「……やだ、もう離れたくない」
思わずスウェットの袖をひっぱってしまった。



