「紗知、ベッド行こっか」
「へっ?」
必死に背伸びしてたのに、ひょいっとお姫様抱っこされてしまった。
「え、うそ……」
そのまま寝室のベッドに軽々と運ばれてしまう。
「待ってナツく……」
「待てない」
焦ってもあがいてもナツ君の前では意味がない。強引でわがままなキスに言葉なんか塞がれて、甘くとかされて、何も考えることができなくなる。
ベッドの上って力が入らなくなるの? むしろ抜けていく感じ。
「口開けて」
意識がぼーっとして、言われるがまま、されるがまま。
もうすでに、ついていけてない。
「……待って。刺激っ、強すぎ」
酸素を求めてるのか、体が痺れてる。
どうしたら逃がしてもらえるかな。
「それ、紗知が無自覚に煽ってくるせいだってわかってんの?」
逃げようだなんて浅はかだった。
その瞳だけでくらくらになる。
呼吸ができなくてもいい。
息が弾んだっていい。
恥ずかしくて死んじゃいそうだけど、もう二度と離れたくない。



