薬が効いて眠ってしまったみたいで、目が覚めたら応接室みたいなところにいた。
私はソファに横になってて、ナツ君が心配そうにこっちを見ていた。
「気がついた?」
「……ナツ君、なんで?」
「なんでって言われても」
夢かな。これ夢だよね。
「えっと、舞台挨拶……試写会は?」
「全部終わった。それより体調は? 片桐さんがたぶん貧血だろうって言ってたけど」
「迷惑かけてごめんね。そっか、終わったのか……」
久しぶりに会ったのに、こんな姿を見せてしまうなんて思わなかった。
映画、観れなかったし、普通にへこむな。
「あっ、体調ならもう大丈夫だからね」
ナツ君の顔なんかとても見れそうになくて、とりあえず笑っておいた。



