極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛


それに映画の公開日だって迫ってきた。その前に関係者だけを招いた試写会があるみたいで、片桐さんから招待をいただいてしまった。
もしかしたらナツ君に会えるかもしれない。



その日が怖いような、嬉しいような、やっぱり気まずいような……いろんな気持ちで複雑になった。



「蘭ちゃん試写会行こうよ~。お姉ちゃんは無理みたいだし。ひとりじゃ不安なんだよ~」



「いや、私は公開日に相馬君と観る約束してるから。それに紗知が誘われたやつって関係者だけのプレミアムなチケットだよ?」



ため息をついてペンを置いた。



「私もうスタッフでも来賓でもないよ。それにまだナツ君の顔を見る勇気ない」



テレビやサブスク、SNSの供給だけで満足できる体質になってしまったから実物は心臓に悪いよ。



再会したあの日と同じになってしまう。挙動不審者がいたら映画館、出禁になるでしょう?