極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛





二年生最後の席替えで、窓辺の後ろのVIP席を手に入れた。


晴れた日は最高に気持ちいい、小春日和を満喫できる場所。
油断したらうとうとしちゃう。
窓からは膨らんできた桜のつぼみが見えてる。



そういえば年末に出したコンテストの結果が出たの。
見事に落ちた。
だよね、人生そんなに甘くない。



でもへこんでないよ。
シンプルなスケッチブックだって買ったんだ。隠すことなんて何もないんだから、もう鍵なんかいらないの。
専門学校に行くことだって決めたし。



誰になんて言われようと、好きなものを好きに描き続けるつもり。



今日もいつものように休み時間はiPadに向かって描き描きしてる。



「おぉ、これは……彼女に手を伸ばしておいでって言ってるのが聞こえてきそうだね」



「そうなの? 蘭ちゃんの感想っていつも独特だよね。でも構図は日々研究してるんだ」



後ろから絵を覗き込んで蘭ちゃんはその目を輝かせてる。