極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛


蘭ちゃんの腕にしがみついて歯をくいしばる。いろんな感情でもうぐちゃぐちゃだ。



「蘭ちゃん、私やっぱり絵が好き。現実逃避のために適当なものを描くのはもうやめる」



だってruruさんが話してくれたのは私の絵のことなんだもん。



「どんなのでも、私が紗知の絵が大好きだってことは変わらないよ」



「ありがとう蘭ちゃん」



そうだよね、私から絵を取り上げたら、たぶん何も残らない。



トークショーが終わったら、ちょっとべそをかいてよれてしまったメイクをブースで綺麗に手直ししてもらった。



「ねぇどうしよう。何もかもが可愛すぎる。これ試したいな。あっ、こっちもいいし。紗知これどう? 意外とこれもありかな」



蘭ちゃんは色選びや筆遣いまでプロメイクさんがびっくりするくらい上手で、スカウトされるくらい褒められていた。



みんなで楽しくわちゃわちゃしていたら麻凛ちゃんもやって来た。



「ruruさんはchisaがここにいることは何にも知らないからただのファンとしてちょっと挨拶しにいかない? サインもらおうよ」



「いいの? 麻凛ちゃんありがと~!」



どうしよう、緊張しちゃうけど会ってお話してみたい。