お風呂を出たらナツ君はサラダを盛り付けてくれてた。
ちょっと、のぼせてしまった。
現実逃避が過ぎたかも。
だって、ナツ君に話せることが何もみつからなくて、何話せばいいか考えていたら溺れそうになったくらい。
「顔まっかだけど大丈夫?」
返事もできずソファにうずくまると、ナツ君がお水を持ってきてほっぺたに当ててくれた。
それをごくごく飲んだらやっと息を吐くことができた気がした。
「ここで休んでいいよ」
隣に座ったナツ君にされるがまま、胸に、こてんと頭を預けるとドライヤーの送風を首の辺りに当ててくれた。
気持ちいい。
優しい。
ナツ君大好き。
大好きだけど。
大好きだから……。
話したいことはいっぱいあるのに、話せることが何もなくて、思わずナツ君の腕にしがみついた。
「え、素直に甘えてくれんの? やば」
ドライヤーを止めて、肩を抱いてくれた。
「体めっちゃ熱いけど平気? なんで黙ってんの? 話したいことあるんだろ?」
こくこく頷くだけ。
しゃべったら泣いちゃいそうなんだ。



