毛布を引き寄せて、とにかく隠す。
そして距離をとる。
「もう遅いって、大の字で寝てたから。なんなら腹出して」
「それ以上何も言わないで~」
もう家出する。
姿をくらましたい。
「無防備な寝顔、たまんなかった」
にやり、と笑うその表情。
たっぷり眠って大人モード突入、青山一佳にギアチェンジする時の顔だ……。
「お姉ちゃん助けて~! ナツ君が意地悪する~!」
「無駄。出張だろ」
ガーーーーン。
「ほらマジで、風邪引くから」
警戒してたのに、今度は真面目な顔で服を差し出してくれた。
急に紳士になるなんてずるい。



