「ナツ君おやすみ。好きだよ」
なんで起きてる時に言えないかな。意気地のない私。
きれいなおでこにキスをした。
熱い体温も、優しい声も、手のひらも、匂いも大好き。
大型犬を抱きしめてると思えば、私からもしがみつけるかな。
ナツ君の手がパジャマの裾の中に潜り込んだ
熱い大きな手が肌の上を撫でて、長い指が時々ぴくりと動く。
びくっ、てなっても我慢。
起こしたくないもん。
でも抱き寄せられたせいで体はさらにくっついて焦った。
背中から腰に手が移動して、思わず出ちゃいそうになる恥ずかしい声を慌ててふさいで、固く目をつぶった。
「紗知いて……ずっと」
普段そんなこと言わないナツ君が、夢の中で私を呼んでる。
「どこにも行かないよ。紗知はいつもそばにいるよ」
約束したい。
この時間を守れるように強くなりたい。
こぼれそうな涙をナツ君の胸に押し当てた。今夜は眠れそうにないよ。



