ぎゅっとされて、髪に顔を埋められて、おでこの辺りにナツ君の頬が当たって、心拍数はさらに上昇中。
「アカウント、バズってるけど大丈夫? 紗知の絵をたくさんの人が見てくれるのは嬉しいけど、俺に絡んだ嫌なコメントも来てんだろ?」
「大丈夫だよ。もうほったらかしてるし」
緊張と、避けていた話題のせいで体はかちこちになった。
「俺とは関係ないって否定できたらいいんだけど、今までそういうので公式が動いたことないから下手に動くと逆効果だって言われて……何もできなくてごめんな」
そっか。
今まで女の子アイドルたちの匂わせに対して事務所サイドからのアクションがなかったのは、そういう理由があったからなのか。
「そんなことしなくて大丈夫だよ。他にしなきゃいけないことがいっぱいあるんだからそっちに専念してね」
「じゃあ、いやな書き込みあったら教えて。そいつのこと一緒にボロクソ言おうぜ」
「ふふっ。それ、嬉しいな」
解決方法をいろいろ考えてくれてたんだね。その上、不安にも寄り添ってくれるナツ君はほんとに優しい。



