「どのくらい紗知のこと好きか、ちょっとは伝わった?」
「うん、だ、だいぶ伝わった」
伝わりすぎて感激が止まらなくて震えてるよ。
「あーあ、このまま時間が止まればいいのに」
時計の針ははもう0時を回ってしまう。
ほんとに今が永遠に続いて欲しいって思った。
「ゆっくり休んで明日もお互い頑張ろう。私にできることがあったら何でも言ってね」
出来上がったキーホルダーをぎゅーっと手のなかにしまいこんで席を立った。
「ありがとう、いつも助かってる。これ大事にするから」
「私も。おやすみ」
名残惜しくてちょっと立ちすくんでしまう。体は正直。
そしたら、すぐに後ろからぎゅってされた。
「今日が終わるの惜しいから、あとちょっとだけこうしてよっか」
「う、うんっ」
勘違いなんかじゃなく、ものすごく大切にされている、そんな抱きしめ方だった。全身、ナツ君の体温で包まれて守られてるみたいな。
「じゃあこっち向いて」
ナツ君は私を恥ずかしがらせる天才だ。なんて罪な男の子なんだろう。
ゆっくり振り返り、勇気を出してナツ君を見上げた。
「優秀なマネさん。明日も頑張れるようにキスしてもらえませんか?」
「えっ……あっ、はい」
頑張る。
応えてみせる。
目を閉じて背伸びをしようとしたのに無駄だった。
ナツ君は、待ってくれない。
あっという間にキスされて、またぎゅっとされた。



