「ほんとは読書よりサッカーが好きだったんだけど、本読んでる紗知の隣にいたかったから大人しい子のふりしてたんだ」
「じゃあ、あれ全部演技? 図書室にずっとこもってたのに」
「あの頃に演技のノウハウみたいなの身につけたのかもしんない」
嘘でしょ。私がナツ君に演技とはなんぞや、を教えたみたいになってない?
「芸能人になったのは紗知にみつけて欲しかったからだし。結局みつけてもらえなくて自分からみつかりに行く事にして、今ここにいるんだけど」
信じられない。だとしたら私ってずっとナツ君の片想いの相手だったってことになるのでは……。
「今すげー幸せ。夢みたい」
みつめてくる目が甘すぎて直視できないよ。



