「あんな怖い思いさせたから優しくしないとって思ってたんだけど……ごめん、そんな顔されたらちょっと無理」
髪の中にナツ君の指が滑り込んで、顔をぐっと引き寄せられた。
好きって気持ちが止められない、そんなキス。
「……愛しくてたまんないんだ。泣き顔もちゃんと見せて」
ほんとの気持ちを知られたくなくて、それを隠すのにいちばん都合のよかった眼鏡だってついに取り上げられてしまった。
大好きしかない、裸の気持ち。
ついにバレてしまった。
「俺だけ見てて、もっと好きにさせるから。俺が執着すんのも依存させたいのも、紗知だけだよ」
ナツ君の言葉が私に魔法をかけてくれる。今だけは素直にまっすぐ、ナツ君に恋をしてたい。



