頑張って普通に過ごしてきたけど、もう苦しい。限界。
「助けに来てくれてありがとう。でももう私で遊ばないでね」
強引に腕を引かれて振り返ると、ナツ君はうんざりした顔をしてた。
だけど真剣な目。
透き通った綺麗な瞳には不安げな私が映ってる。
「俺がどんな気持ちで今まで手紙やメール返してたか、紗知は全然わかってない」
たぶん怒らせた。
「今から俺の言うことだけをよく聞いて。そして理解して」
「そんな子供に言い聞かせるような言い方しなくてもちゃんとわかってるよ」
もう子供扱いもうんざりなの。
ほっといてほしい。
「俺が好きなのは紗知だよ。紗知だけだから」
少し苦しそうに、何度も私の名前を呼んだ。



