「ほら行くよ。小松さんは俺のカノジョなんだから。あー、なんかイライラしてきた。写真、どーしよっか」
強引に手を引かれて、知らない道へと歩き出す。相馬君の家がどこかなんて知らないし、初めての道は不安になる。
5時を過ぎてもう辺りは暗くなったし、深夜に二人きりでいるみたいに急に心細くなった。
「ねぇ相馬君、引っ張るのやめて。私もう帰る」
「そういうとこだよ。小松さんて気が弱いくせに変に芯持ってんじゃん。簡単になびかないし落とせないから、こっちは意地になるんだって」
細い路地をぐいぐい歩いて、人気のない場所に連れ込まれた。



