「やっぱ上の空だよね」
「違うの。おうちにお邪魔するなんて、緊張するなって思って。人見知りだから挨拶とか苦手だし」
「そんなことなら大丈夫、今日うち誰もいないから」
「誰もいないなんてなおさら……」
うっかり本音が出ちゃった。
「やっぱ俺に全然興味ないよね」
「違うよ、そうじゃなくて」
周りの女の子をみんな切っちゃった相馬君は、誠実な人になろうとしてるんだって思ってはいるけど。
「あいつのこと引きずってるのはわかってるけど、俺そんなものわかりよくないからね」
切ない顔に少しどきっとした。
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