極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛


相馬君は自分を落ち着かせるようとしてか、ひとつ深呼吸をした。
それから、ゆっくり口を開いた。



「その前に確認させて。この前俺が話した柊って人、やっぱりいとこなんかじゃないよね。偶然見ちゃって、反射的に撮ったんだけど」



スマホの画面をこっちに差し出されたから見てみると、そこには私とナツ君が並んで歩く写真があった。



それはつい最近のもの。
場所はうちのマンションの近く。
仕事が終わって社用車から降りた瞬間の写真だった。



雑用係専用のおっきなカバンを私の代わりにナツ君が持ってくれたから、ありがとうって言った時のだ。



私、すごい笑顔なんだけど。
ナツ君の視線は私の足元を見てた。
そういえば転ぶなよ、って言われたな。



でもこの写真に写ってない場所にはお姉ちゃんも片桐さんもいるんだよ?
先にエントランスに入ってしまってるから、相馬君は二人きりだって誤解してるだけ。