「ほら返事、早く」 甘い囁きさえ、意地悪。 「ボタン、もう1個開けていいの?」 「やっ……ふざけすぎ、っ」 「紗知の前でふざけたことなんて一度もないけど」 胸元にかかる吐息にさえ敏感になって、また洩れそうになる息を必死で押さえた。 「言わないとやめてあげない。声我慢してる顔見てたら俺の理性もそろそろ飛ぶかもだけど、いいんだ?」 肌を撫でる指先の温度にとかされて変になりそう。 「……紗知は、那月のものだよ。だからもう……」 だって言わないと、止めてくれないって言うから。