「毎朝ハグしてたことの意味だってわかってないだろ?」
「そんなこと言われても……」
「男避け。機能してないし逆にあいつのこと煽ってんじゃん。今から俺のって印つけるから」
「ナツく、待っ……」
塞がれるみたいにキスされて息ができない。こんなの溺れちゃう。
お互いの息が交ざって、重なった体温はずっと上昇中。
頭の中が真っ白になる。
とろけそう。
「紗知は俺だけのものだろ。返事は?」
なんで私なんかにこだわるの?
久しぶりに再会しただけの幼なじみでしょ?
色気なんてどこにもないよ。
お芋系のジャージ女子なのに。
ていうか、このキャンピングカーってナツ君がこんなふうに女の子と遊ぶときの秘密基地だったりする?
SNSパトロール係はナツ君との匂わせばっかしてるアイドルや女優さんがたくさんいることだって知ってるんだよ。
お揃いのアクセサリー。
ナツ君のSNSに上がってる場所から見える別角度の風景。
見きれてるようで主張感ありすぎる2人分の食事からわかりやすい縦読みまで。
そんなことまで知ってるのに、どんどんエスカレートしていくキスを拒絶できない。
だって頭が考えることをやめたがってる。私を包む大きな熱い手にずっとどきどきしてる。
全然逃がしてもらえないし逆らえないよ。



