「雰囲気が変わったとか香水つけてるとか、そういうことに気づくのはあいつが紗知のことを特別な目で見てるからってわかんない?」
「相馬君は誰にでもそうだよ。距離感がおかしい人なの。女の子が大好きな人なの」
顔を近づけたナツ君の柔らかい髪先が頬に触れてビクッとなる。
おでことおでこがくっついて、ドキドキする。
「香りとか許す距離に簡単に男置くな」
外はいつの間にかどしゃ降り。
雷鳴が轟いてる。
だけど、そんなの耳に入ってこないよ。
だって耳元にはいつもより低くて甘いナツ君の声。頭のなかに直接響いて、くらくらする。
「ほんと隙だらけ。もう一瞬も紗知のこと離したくない」
キスがおでこから、頬、耳へと移動していく。



