「でもハンバーガー食べてたことと、慌ててここに来たことは信じる」
まさかの雇い主様からのお許しが出た。マネージャー業に日々勤しむ姿をちゃんと見てくれてたんだ。
「ほんとに?」
「うん。だってここにソースがついてるから」
唇の端を指で撫でられた。
キスされるかと思ってどきっ。
恥ずかしかったり焦ったりでみるみる顔が熱くなる。
いやそんなことより、これってつい数日前にもあった、いたずらタイム開始の合図なのでは……。
「先に言っとくけど、もうキスはなしってこの前約束したの覚えてるよね?」
「へぇ、キスされると思ったんだ?」
にやりと悪い顔をするから尚更慌てた。
「思った、思いました!」
「俺があんな約束いつまでもお利口に守るとでも思ってんの?」
「でもたった今信じるって言ったじゃん」
「遅刻は咎めないってだけ。俺以外の男といたことは許さない」
「ちょ、っ……」
形勢逆転。
するりと身をかわされて、気づけばナツ君は私に覆い被さっていた。



