「相馬って何なの? あいつに対するこのイライラどうしたらいいと思う?」
「それは二人が悪のりして、あることないこと話すからでしょ?」
「そう? お互い事実しか言ってないと思うけど」
この不機嫌が当分直らないんだとしても、誤解されたままはこっちだって嫌。
だから本当のことを話すことにした。
「実は今日学校で、もしかしたら私が大怪我してたかもしれないって場面があったの。だけど彼が私の代わりになってくれて怪我させちゃったからお詫びでハンバーガー奢っただけだよ」
「へぇ、あいつ王子様みたいじゃん。で、保健室ってわけ。その話ゆっくり聞かせてよ。ここで」
腕を引かれて、ナツ君の膝の上にまんまと誘われてしまった。
まるで座ったまんまのお姫様抱っこみたいな感じ。
強引な彼は、小さな悲鳴ひとつあげる時間もくれない。



