極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛


『てか相馬に代わって』



「そんな必要まったくありませんので!」



もう心臓はバクバク。
勝手に通話を切るしかないと思ったのに、今度は相馬君にスマホを取り上げられてしまった。



「はじめまして。小松さんと同クラ、相馬(そうま)(けい)っていいます。今日は保健室でふたりきりでいろいろあってからの、今は放課後デート中なんで邪魔しないでもらえます?」



一瞬空く間。
気まずいしかない世界。
嘘は言ってないけど、かいつまんで話しすぎだよ。こんなの誤解を招いちゃう。
まさかこんなことになるなんて思わなかった。



『……はじめまして。紗知とは10年以上つきあってる柊那月っていいます。香水使わないから、相馬君が言ってるいい匂いっていうのは俺のボディクリームのことだろうね。だって俺たち今一緒に住んでるし今夜も同じベッドで寝るから』




ナツ君はナツ君で話を盛りすぎ。
あのいい匂いの正体がボディクリームだったなんて私だって今知ったんだから。



それに一緒に寝たことなんかないじゃん。ナツ君が勝手に入ってくるから毎回おろおろしてるだけ。
ただの被害者なのに。